こんにちは。こんばんわ。
高橋工務店の高橋真悟です。
4月の法改正の性能基準の改正に
伴い、近年、住宅メーカーや
工務店、ハウスビルダーなどが
断熱性能について学び始めています。
断熱を学ぶ中で、気密性能の重要性も
認識されるようになりました。
断熱性能はあくまで計算上の数値で
表されますが、気密性能は実際の
住宅に気密測定器を設置して測定する
ため、大工の腕の見せ所となります。
しかし、近年は気密測定値をめぐる
競争が過熱し、どの気密性能が適正
なのか判断が難しくなっています。
一般的な住宅に必要な気密性能と
しては「C値=1」で十分だと言われて
おり、新住協の鎌田先生もそのように
述べています。
「C値=1」であれば、換気扇メーカーが
発表している1時間あたりの換気量が
確保できる隙間量です。
また、この数値は、換気扇や窓を
開けなくても住宅内の空気が
1時間あたり10分の1(0.1回分)
自然に換気される状態を意味します。
住宅内の隙間をできる限りなくし、
適切な断熱および換気性能を実現する
ために、隙間をしっかりと塞ぐことが
重要です。
気密数値が小さいほど気密性が高いと
評価されますが、近年では、
「弊社は0.5」だとか
「0.5?うちは0.3やで」
「うちは0.1やで」
といった数値が
SNSやブログ、ホームページなどで
競い合うように発信され、
気密性能競争が激化しています。
果たして、これらの数値を聞いて、
どれが適正なのかを正しく判断できる
でしょうか。
パッシブハウスの認定を目指す場合、
一般的にC値を0.2~0.1程度に抑える
必要があるとされています。
パッシブハウスのような超高断熱・
超高気密住宅を目指さないのであれば、
先ほど述べた
「C値=1」以下であれば問題ないと考えます。
それでも気密を取りたいとお考えのあなた、
簡単に取る方法があります。
気密性能を「簡単」に確保する方法の一つ。
吹付ウレタン断熱材があります。
この方法は施工時に気密性を高めやすい
という利点がありますが、長期間に
わたる性能の維持には疑問が残ります。
吹き付けウレタン断熱は、発泡によって
断熱材が充填されますが、柱などが揺れ
ると断熱材が剥がれ、エアポケットが
発生することで断熱性能が低下する
可能性があるためです。
その方法は正解なのでしょうか?
一方、弊社では、グラスウール+面材
を使用し気密を取っています。
グラスウールはガラス繊維を綿状に
まとめた素材で、柱が揺れても隙間が
生じにくい特性がありますし、
面材で気密を取るので、ウレタン断熱材
の様に断熱材自体で隙間を塞ぐわけでは
ないため、十分な気密性能を確保
するのは難しい部分もありますが、
しかし、長期的な視点で見れば、
グラスウール+面材のほうが安定した
気密性能を維持できると考えています。
工務店を選ぶ際には、どの断熱材を
使用しているかを確認することも、
技術力のある業者を見極める一つの
方法です。
弊社では、C値0.5以下を目標と
しており、実際の測定結果でも
その水準「以下」の数値で達成
しています。(パッシブハウス認定クラスの気密性能)
C値0.5という数値は、住宅の換気性能とも
バランスが取れており、室内の空気を適切に
循環させるために最適だと考えています。
今日はここまで。
それでは素敵なお家造りを
していきましょう。(^O^)
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