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凰建設 株式会社

それは熱拡散率の違い。

凰建設の森です

本日も打ち合わせ。
オミクロン株の影響を
心配してのweb打合せ。

ものすごく珍しい事が
起きたのですが、
昨日お越しいただいた
お客様と、本日のお客様。

同じ建物にお住まい。
びっくり致しました。

今回の流行は、
3月くらいがピークとの
予想がありますが、
今後もイベントが目白押し。

どうなることやら。

さて、本日の話題は、
質問箱からになります。
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https://ohtori1.com/l/m/Fz3JwKWi1uRGQt

昔から言われている事ですね。
杉やパインの床は暖かい。
オークやバーチの床は冷たい。

室温が同じ環境で比べると、
確かにそう感じるはずです。

なぜ、そう感じるのかというと、
決して板そのものの温度が
違うからというわけではありません。

まず、杉とオークの床材の違いは
一つが熱伝導率になります。

杉の方が熱を通しにくい。
杉の方が断熱性能が高い。

そしてもう一つ違うのが、比熱。
熱容量とも言われたりしますが、
その物質がどのくらいの熱を
蓄え込めるかという指標です。

よく例えに出されるのは水と空気。
真冬の0℃の空気でも、
一呼吸して吐き出された時は、
体温程度まで暖められています。

空気は蓄えられる熱が少ないので
すぐに温度が上がります。

ベロベロに酔っ払って、数分前に
飲んだ冷たいビールを吐き出す時、
そのビールはまだ冷たかったりします。

空気に比べ、水は蓄えられる熱量が
とても多いのでそんな簡単には、
温度が上がっていきません。

90℃のサウナに入っても火傷しないけど
90℃の熱湯に入ると大火傷。

それが比熱の違いになります。

比熱は重量に比例しやすいです。
重いものほど、比熱が大きい。

持ってみればわかりますが、
同じサイズの板の場合、杉は
オークよりも随分軽いです。

杉は、比熱が小さいので、
温度が上がりやすい。
オークは比熱が大きいので、
温度が上がりにくい。

その二つを掛け合わせた指標が
熱拡散率になります。

断熱性が高く、比熱の小さな杉は
踏んだ瞬間、足裏の熱が杉自身を
暖めます。暖まった杉から周囲へ
熱が移動することを緩やかにする為
ヒヤッとした感じは起きにくい。

杉に比べ、オークは、踏んだ足から
沢山の熱を吸い取ります。
熱伝導率が高いため、その熱は、
周囲に拡散していきますので、
杉に比べてヒヤッとします。

足裏の温度と、床材の温度の差が
大きければ大きいほど、素材の
熱拡散率の違いは顕著に現れます。

なので、家が寒いほど、
杉とオークのヒヤッと感の差は
大きく感じられます。

10年ほど前には、断熱を入れず
無垢の杉などの床だけで十分に
暖かいと謳う建築会社さんも
おられましたが、無断熱の土俵で
比べると、確かに、杉とオークの
床は、体感的にかなり違う。

無断熱で合板フロアーのアパートから
無断熱で杉の床材の家に引っ越せば
確かに暖かいかもとなるわけです。

逆に言えば、床の温度と、
足裏の温度の差が殆ど無ければ、
素材の違いによるヒヤッと感の差も
どんどん分からなくなっていきます。

高断熱の家や床暖房の家であれば、
どちらの床材を選んでも、
同じように暖かいと感じます。

違うのは、夏でしょうか。
杉の方が、素足で踏んだ時に
サラッと感があります。

床がペタペタする感じがない。

いずれにしても、暖かい家に
することの方が優先だと思います。
参考にしてくださいませ。

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