凰建設の森です。
本日は滋賀県の
全館空調設計講座2回目。
一日みっちりなので、
メルマガはちょっと短め。
昨日鳥取県の方と
来年の講座について
ディスカッションをしたと
お話したかと。
来年の講習テーマは
断熱リノベとのこと。
断熱リノベには、現在、
3種類程度のやり方が。
1つ目は内窓の設置程度の
簡単な部分断熱補強。
2つ目はゾーン断熱。
リビングのみ、だったり
浴室脱衣のみ、だったり。
3つ目は全体断熱。
家中丸ごとですね。
当然、断熱範囲が大きくなれば
なるほどお金はかかります。
全体断熱をするくらいなら
建て替えたほうがいいかもね。
そんな話もあちらこちらで
聞いたりします。
家の重要度はこのピラミッド通り
↓ ↓
https://ohtori1.com/l/m/JqmS6yWQ1Yrsb3
構造が完全にダメになっている
建物をいくら断熱改修しても、
それはもう住める家ではありません。
内装や設備なんて、どれだけ傷んでも
構造や断熱がしっかりしていれば、
表面のリフォームだけでずっと
住み続けられます。
建て替えじゃないとダメかどうかは、
構造の傷み具合によりますね。
で、構造が大丈夫だった場合。
断熱リノベをしましょうなのですが、
部分断熱?ゾーン断熱?全体断熱?
全体断熱の場合は、それ単体で
工事は完結。長期優良住宅なども
申請することができるので、
その住宅は社会的なストックに。
世代を超えて住み続けられます。
古い家を部分断熱やゾーン断熱を
した場合、その先はどうなるか。
部分断熱やゾーン断熱を
考えている方の9割程度は、
この家は自分たちの代で終わり。
そう考えておられます。
申し訳ないけど、その考え方だと
リフォームの時に使ったお金は
その世代限りで終わり。
建て替えは免れたにせよ
断熱リノベで、20年程度、
住宅寿命が延長されて終わり。
社会の資産として残りません。
今後、数十年先の地域の豊かさを
考えた時に、地域の人のお金が
正しく住宅資産に変わらない制度に
お金をつぎ込むことは決して
良い制度だとは言えません。
今は簡単な内窓設置から、
断熱リフォームの補助金が
出ております。
短期的に光熱費を抑える。
住環境の快適性を上げる。
断熱って良いねと体感してもらう。
そういう効果はあるのですが、
その家が良質な社会ストックに
なって、継続的に国民の豊かさに
寄与してくれるかというと、
それはまた別なんですね。
そこまで考えて、制度設計を
していった方が良くないですか?
と、県の方には投げかけました。
これ、けっこう途方もない話。
だけど、気づいた人から少しずつ
動いていけば、将来は確実に
良くなっていくお話でもあります。
今の日本に必要なのは、
世代を超えて長く住み続けられる家。
みんなで考えていきたいですね。
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