凰建設の森です。
本日はいきなり本題に。
今日の話題は、日本で家を
建てる人限定だと思います。
家を建てないよという方は、
全然読み飛ばしてもいいかも。
家を建てるときには、
まずお金の心配からするかと。
自分の収入でどのくらいの家が
建てられるのかとか、
どのくらいのローンが組めるかとか。
もちろんそれはすごく大事。
いちばんリアルな悩みなので、
しっかり考えたほうがいいです。
ただ、少し意地悪な質問をしますと、
あなたの収入がこれからもその額で
続くという根拠は何でしょうか?
あなたの所属する組織がこれからも
永続的にあなたにお給料を払える。
そう言い切れるのは何故でしょうか。
今後発展していく業界だから、
という人もいるかと。
公務員だから安定している。
という方もいると思います。
短期的、中期的に見ると、
その通りだと思います。
如何に経済状況の悪い自治体でも、
少なくとも今後10年くらいで
公務員の首を切るということが
起きるとは思えません。
しかし、夕張の事例しかり、
アイスランド、ギリシャ、
町や国の財政が破綻すれば、
公務員さん含め全ての人が、
今まで通りの生活を送ることが
できなくなります。
あなたの所属する組織の
収入が減るとあなたの収入も減る。
あなたの所属する組織の
顧客に当たる人の収入が減ると、
回り回ってあなたの収入も減る。
公務員さんであれば税収。
民間企業であれば顧客。
税金を納める企業や住民。
顧客である企業や人。
それらの人の繁栄は、
回り回ってあなたの繁栄に。
金は天下の回り物。
ということですね。
自分の収入を守るためには、
お金が沢山回っている地域で
働くのが手っ取り早いです。
お金が沢山回っている地域とは
人口のうち、働いている人の
割合が多い地域の事です。
お年寄りばかりになった
集落では非常に厳しい。
仕事を求めてあちこちを転々。
今の仕事がダメになっても、
新天地で頑張ればいい。
その通りだと思います。
人生は身軽なほうが楽です。
しかし、それができなくなるのが
住宅の建設になります。
何度も何度も書いていますが、
家を建てた瞬間に、あなたは、
人生における選択肢がぐっと減る。
地域から逃げられなくなるんです。
地域の栄枯盛衰がそのままあなたに
被さってくるんですね。
自分一人くらい、地域が貧乏になる
ことをしたって影響はないでしょう?
と、地域の全員が思うと、その地域の
将来は無くなってしまいます。
言っていることはわかるけど、
具体的に地域が貧乏になることって
どんなことなの?
というのが多くの人の疑問かと。
これが今日の本題になります。
結論から言うと、
顔の知らない人に払うお金が
増えれば増えるほど、回り回って
あなたは貧乏になります。
あなたが1ヶ月の間に払う
お金のうち、顔を知っている相手に
払うお金はどのくらいでしょうか。
毎日食べるごはんに始まり
家賃、服飾、保険、教育費、等々、
「あの人に払ってる」という
感覚のある消費はどのくらい?
恐らくほとんどないかと。
それくらい、あなたのお金は、
よく分からない相手先に
支払われているんですね。
社会が縮小して、経済規模も
小さくなっていくのが、
今の日本になります。
しかし、日本人の消費は、
高度経済成長期からあまり
変わっておりません。
外から来たもの、新しいものが
消費する価値のあるもので、
身近なもの、昔からあるものは
あまり価値がない。
「我が町にもスタバができた!」
って喜びますよね?
そういうことです。
その価値観のままでは、
地域のお金は地域の外に
流出する一方。
スタバの店員さんの顔は
馴染みになれば覚えるかも
しれませんが、
水口さんの顔は知りません。
水口さん?誰それ?
って思いますよね。
でも、あなたは確かに
水口さんにお金を払ってる。
あなたの払ったお金は、
品川にぴゅーんと送られる。
それをほとんどの人が無関心。
まだ、近所の喫茶店に行った方が
地域に残るお金は多いです。
もう一つ、
世界で最も大きなお金の動く産業。
それがエネルギーです。
これもみんな無関心です。
直接間接含めると、
町に住む人口1人あたり、
年間3万円ほどのお金が、
エネルギーに支払われます。
50万人の都市なら
1500億円です。
エネルギーコストを
誰か顔の見える人に
払っているって言う人
どのくらいいらっしゃいます?
あんまりいないですよね?
請求が来るままに、電気代や
ガス代を全国民が払ってます。
だから、石油王と言われる人は
唸るほどのお金を集められます。
それっておかしくない?
と誰も思わないのが日本社会。
黙って搾取され続けてくれる
優良顧客ですね。
それ、なんか別の手はないの?
と思ってみて欲しいです。
エネルギー=中東や南半球の
化石エネルギーだと思うから、
思考停止になります。
風も光も波も、植物も、
全部エネルギーです。
地域でエネルギーを賄えば、
1500億円のうち、幾らかは
自前で経済回せるのでは?
と言う発想から始まったのが
欧州の再生可能エネルギー事業。
よく、再エネを推奨する人は、
革新的な左派だと思われがち。
いえいえ、全く逆です。
地域の事は地域で。地域外に
流出している産業を地域に戻す。
これはガチガチの保守的思考。
石油王に集中する富を、
地域の人に再分配できるようにする。
だから、地域で採れるエネルギーを
地域住民の手で採って使う。
自分たちで地域にエネルギー会社を
作って、自分たちのエネルギー料金を
自分たちに支払うようにする。
顔の見える相手に払うんです。
どのみち、現状ではみんな
顔の見えない人に、あらゆる消費を
預けていたわけなので、地域のお金は
あちこちにダダ漏れだったわけです。
いきなり全部切り替える
なんてことは難しいです。
しかし、できるところから、切り替える。
それだけでも、地域の経済はすごく助かる。
昔からあるもの、地元にあるもの。
それも素晴らしい価値のあるもの。
その価値観が広まるほど、あなたの地域は
じわりじわりと豊かになります。
ぜひ、あなたの大切なお金は、
顔の見える相手に払ってあげて。
家づくりも同じ。
社長さんの顔が思い浮かぶ所に
依頼してあげて欲しいです。
顔の見えない相手先への消費は
生殺与奪の権を他人に握らせる事に
他ならないということですね。
その選択の重みは、時間をかけて
あなたに帰ってきます。
お気をつけくださいませ。
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