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株式会社 勝部建築

【見えない足元にある鉄の知恵】

皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)

昨日は地元のお祭りでした
一年で一番この地域が
盛り上がる秋の例大祭

ちょっとお酒の飲みすぎで
今日は仕事が捗らないww

皆のお陰で
とても良い祭りでした
地域の伝統を繋いでいくのは
気持ちが良いですね

さてそんな本日は
見えない足元にある鉄の知恵
というお話

家の丈夫さは
見えないところに色々と
大切な事が詰まっています

その中の一つが「基礎」

地震や風の力を
どっしり受け止める家の足元です

その中にある鉄筋
実は小さな“曲げ”が命を守ります

コンクリートは
圧縮(押される)には強いけれど
引張(引っ張られる)には
とても弱い材料

そこで登場するのが「鉄筋」です
鉄は引っ張りに非常に強い
性質を持っています
つまりコンクリートが苦手な
引っ張りに抵抗する力を
鉄筋が補うわけです

二つの材料が
力を分け合って働くことで
鉄筋コンクリートは
強く・粘り強い構造になるのです

そしてその鉄筋の端っこを
ぐいっと曲げた部分
これを「フック」と呼びます

コンクリートの中で
鉄筋が抜けないようにするための
大切な一手間

昔から法律でも
「鉄筋の端は曲げて定着」と
決められていました

ところが建築基準法が少し変わり
小さな木の家の場合
その曲げるかどうかが
設計者の判断に
委ねられるようになりました

だからといって
「じゃあ曲げなくてもいいんだ」
という話ではありません

基礎梁と呼ばれる部分は
家の重みや揺れを受け止める大黒柱
その中に入る縦の鉄筋は
せん断力(ねじれやずれ)に抵抗します

つまり
フックがないと
力が抜けてしまう恐れがある

木造住宅の基礎は
幅150ミリが多いので
フックを付けると
コンクリートの厚み(かぶり)が
足りなくなることもあります

そんな時は
梁を少し太くするか
フックを寝かせるように
工夫して納める事もポイント

最近では
組み立て鉄筋(ユニット鉄筋)
という便利なものもあります

これは縦筋と主筋を
あらかじめ溶接などで固定したもので
フックの代わりになるタイプもあります

ただし注意が必要
どんな組み立て鉄筋でも
使えるわけではありません

日本建築センターが
「フックと同等」と認めた評定品だけが
法律的にOKです

見た目は同じでも
“お墨付き”がないものを使えば
設計者が罰せられることもあります

住まい手にとっては
見えないところの話ですが
この小さな「曲げ」が
家の安全を担うのも事実

この知識を知らない
実務者も沢山います

家づくりは
見えない努力の積み重ね

だからこそ
見えない部分に
きちんと手をかける会社を選んでください

それではまた次回(^^)

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