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株式会社 勝部建築

【続ける覚悟】

皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)

本日は日曜日で
HPの週一ブログの日
「続ける覚悟」
について書いた記事を
メルマガでも配信させていただきます

↓   ↓
先週は新住協で初めてとなる
島根開催の勉強会でした
今回の準備段取りを行い
とにかく無事に終わって
肩をなでおろしていますww

2日目の当社の物件見学では
県内外から数多くの方に参加いただき
なかでも地元で高性能住宅を
やっている会社の方達は
社員さんを連れてくるほどの熱の入れよう
特に熱心に質問してきたのは
むしろ社員さん達で
断熱や空調計画について
深く学んでいただきました

競合となる可能性のある地元の会社に
技術を見せることは
自社にとってはデメリットに
なるのではないか?と
言われたことがあります
確かにそれは
一理あるかもしれません
しかし私の考え方は
家庭から排出される
エネルギー量を減らし
地域と地球の未来に
繋がっていく家創り

当社の断熱や空調計画を皆が知れば
地域はもっと良くなっていきます
勉強して得た知識や技術は
人に知ってもらってこそ
大きく役に立っていくはず
地域の家づくりの底上げに
役立てるのは何よりなことです

また会場提供して頂いた
お施主様には本当に感謝
ありがとうございました

さてそんな本日は
続ける覚悟について
先日業界で話題になっていた
国産材のお話です
4年前「日本木造分譲住宅協会」
という団体が
首都圏で建売を手広く展開する
3社により設立されました

当時発表された設立目的は
高品質で安心できる木造住宅の普及
国産木材利用を通じた
森林機能の維持回復など
持続可能な社会づくりを
目指すものでした

SDGsという時代のキーワードを掲げ
未来のために取り組んでいくという
ここだけ聞けば大変立派なお話

しかし現実は程遠いもので
当時はウッドショックの真只中で
輸入材が手に入らない状況
そんな中
輸入材を使って家づくりをしていた
3社にとってこれは死活問題

急速に国産材への切り替えを迫られ
国産材を確保するための仕組みが
必要になったのでした

表向きはSDGsとは言いながら
実際は資材確保が目的で
国産材をいち早く囲い込むというのが本音

動きは本当に早く
協会設立から1か月後には
着工する全棟を国産材にすると
宣言していたそうです

今まで輸入材一辺倒だった業界が
一斉に国産材にシフトするという
前代未聞のスピード感

ですがその結果
もともと地道に国産材を
使い続けてきた私たちにとっては
大変厳しい状況になりました

国産材の品薄
原木価格の高騰
材料確保に苦労したのを
よく覚えています

林野庁や地方の製材所を巻き込み
活動を拡大していき
「これからは国産材の時代」と
各方面にアピールしていました

ところがその協会は昨年12月に
あっさりと解散していたそうなんです

その理由は
ウッドショックが落ち着き
輸入材が安定供給され始めたから
国産材を使う必要が
なくなったから

「持続可能な社会の実現」という
美しい旗印は
たった数年で下ろされました
結局真剣に国産材に
取り組んでいたわけではなく
必要なときだけ利用し
都合がよくなれば離れる

振り回されたのは
真剣に国産材で家づくりをしてきた
住宅会社とそのお客様

私が国産材にこだわり
さらに県産材や市産材を使う理由は
安いからでも流行だからでもない

この国の森林を守り
未来の子どもたちへ
豊かな自然を手渡すため

木を育て森を育て
地域を育てる家づくり

それは流行や経済事情で
変わるものではありません

地域で育った県産木材を使うことは
地元経済を元気にし
山を手入れし木を生かすことで
地元の山は守られ
輸送などに関わる
エネルギーコストも抑えられます

森と地域の関係は
家族のようなもの

すぐに見返りはなくても
大切にすれば
やがて豊かな恵みをもたらしてくれる

逆に放っておけば
山は荒れ地域もやせ細っていく

手間を惜しまず支え続ける
それが未来への本当の投資

地域で資源を循環させる暮らしは
持続可能な未来につながります

日本の森を
大切に使い続ける
それが地域工務店の役割

手に入らないから国産材
ではなく
未来のために国産材

森とともに
人とともに
本気で家をつくるために
私はこれからも地元の木を使います

それではまた次回(^^)

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