会員登録・ログイン パートナー企業申請
ロゴ
株式会社 勝部建築

【師匠との時間】

皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)

またまた積りましたね
これで最後かまだ降るか
大人にとってはもう充分ですが
子ども達は違うようですww

さて本日は師匠との時間について
私がこの業界に入り
親同然の関係性にある大工の師匠

20歳の時に師匠に弟子入り
今のように会社に就職
という時代ではなく
大工になるには
大工の師匠に弟子入りの時代

優しさも勿論ありましたが
とにかく厳しかったww
手こそ出なかったものの
毎日怒られてました

技術を教えてもらうのではなく
目で見て盗む時代
見て習うから見習いと言われました

毎日仕事が終わってから
遅くまで刃物を研いだり
がむしゃらに日々を
過ごしたような気がします

5年間みっちり育ててもらった師匠に
今でも感謝の気持ちはいっぱいで
お中元とお歳暮を持って夏と冬に
挨拶にいきます

昨年末にお邪魔した時には
1時間以上話し込んで
昔は本当に怖くてほとんどまともに
会話なんて出来なかったのですが
今では私が愚痴を聞いたり
こちらの相談に乗ってもらったりと
とても良い関係です

時代の流れと共に
この業界の職人事情も昔から
大きく変わっていまいました

しかし技術があれば
生き残っていける
それが職人の世界

リフォームやリノベーションは
本物の技術がなければ出来ません

現在の職人不足は
私の師匠世代の人達が
若い人を育てられなかった事が
大きな原因の一つ

5年毎に行われる国税調査
ちょうど今年が調査の年です
5年前の令和2年が最後の調査年ですが
見ての通り

20年で大工さんは半分になり
その半分は60代以上
30歳未満の割合はなんと7%で
当社の20代社員大工は
日本の7%を支える
貴重な存在ということになります
今年の調査結果がとても気になる所

1人の大工が1人育てただけでも
現状は大きく変わっていたでしょう
しかしハウスメーカーの台頭で
職人の単価が下がってしまい
自分の事で精一杯になり
人を育てる余裕がなくなった世代

現在も若い人を育てない
職人さんは沢山います
それは皆自分の事で精一杯だからです

家を売る会社は職人の単価が安い
お客様から適正な金額を貰っても
利益の為に職人を買い叩く
そんな状況では
職人に人を育てる余裕なんて
出来るはずもない

しかし問題点は
育てきれない環境にもあります
今もブラックな建設産業
実は入職者は一定数ありますが
離職者も多くいます
受け入れ側も今の時代に合わせて
若い人が働きやすい環境を
作らなければなりません

毎度の話になりますが
どんな会社を選んだって
家を作るのも
家を直すのも職人の手です

いくらAIが発達しても
職人は必ず必要
人を育てておくことは
我々世代の使命であり宿命

今の事だけ優先せず
未来を見据えて職人を育てる
そんな会社を選ぶ事は
地域の未来にもつながっていきます

職人がいて
職人を育てられる会社は
住まいを創れる会社

気持ちを込めて家を創る
それが出来るか出来ないか
出来ない会社が沢山あるから
住宅業界がクレーム産業などと
呼ばれてしまっている理由だと思います

職人の数が減るのに
増える住宅会社
家を創る会社なのか
家を売る会社なのか

先日の勉強会で聞いた言葉
「この地球は
先祖から受け継いだものではなく
子供達から借りているもの」

私達はどうしても環境や社会を
過去の世代から受け継いだと考えがちですが
実際には未来の世代から
借りているという言葉です
次の時代を見据えて
今自分に何が出来るのか

なんだかほとんど話が逸れましたが
そんな大変な時代に
技術の基礎を
叩き込んでくれた師匠には
感謝しかないので
いつまでも元気でいてもらいたい
というお話しでしたww

それではまた次回(^^)

続きを読むには会員登録が必要です。

無料会員登録で、限定コンテンツ読み放題!