皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)
さて本日は日曜日で
HPの週一ブログの日
「島根県産木材のJAS材」
について書いた記事を
メルマガでも配信させていただきます
↓ ↓
新築工事の地鎮祭を終え
いよいよ工事が始まります
4月で法改正が行われましたが
平屋なので関係なし
そもそも新しい基準を
遥かに超える家を作っていますので
ジタバタすることもないのですがww
さて本日はJAS材についてです
県産木材の今年度の補助金で
JAS材の加算措置がありました
それに伴い先日
材木屋さんの所有林を
多伎町にまで見学に
お邪魔させて頂き
その後製材工場にもお邪魔して
JAS材を認定するにあたっての
検査の手順や方法等
細かく勉強させて頂きました
木材のJAS材とは
例えて言うなら
産地・品質・サイズなどが
しっかり明記されたブランド野菜
みたいな感じ
木材の品質を評価するためには
「等級」が設定されています
その等級を決めるには
目視等級と機械等級の
2種類があり
それぞれ異なる基準で
評価されます
まず目視等級は
検査員が木材を確認し
材料寸法、長さの精度を確認
含水率のチェックから
節の大きさや割れを見ます
節は大きさも関係がありますが
その場所も強度に関係しています
材成の端部に
1/4サイズの大きさのものがある場合
横架材では使えないと判断されます
梁にはせん断力という力が加わるので
そのような判断基準があるのですが
柱に加わる力は圧縮なので
横架材では使えなくても
柱では使えるとうい場合もあります
柱に入る割れに関しても
木材なので入るのは当たり前なのですが
その割れ方を見るのだと
割れ方が小口を跨っていたり
2方向面に跨っていないかなど
入念にチェックを行うそうです
木材の目視による検査は
主に住宅建築などの構造材に利用され
一定の基準を満たした木材は
JAS(日本農林規格)や
各地域の基準に基づき格付けされます
一方機械等級は
木材の強度を機械的に測定し
数値に基づいて等級を決める方法
先程の検査を機械が瞬時に
測定することで
木材がどの程度の
荷重に耐えられるかを評価します
この方法は客観的で精度が高く
建築の安全性を確保するために
重要な役割を果たしていて
大規模な建築物や
木造高層建築などでは
信頼性の高い機械等級材が
多く採用される傾向にあるようです
目視等級と機械等級の
どちらが優れている
というわけではなくて
用途や求められる品質によって
適切な方法を選んでいるようです
例えば伝統的な木造建築では
木材の美しさや風合いも
重視されるため
目視等級の木材が
好まれることが多い
大規模建築などの
強度の保証が必要な構造材では
機械等級の木材が選ばれます
近年技術の発展により
機械等級の精度が向上し
より細かく分類された木材が
市場に流通するようになりました
また環境保護の観点から
適切に管理された森林から
伐採された木材を利用する動きも
強まっています
このように木材の等級は
単なる品質の評価だけでなく
資源の活用にも関わる
重要な要素ともなっています
そしてここで大事なのが
この検査はすべての材料で
行われるわけでは無いという事
JAS材の認定を受ける材料のみで
行われる検査ですので
一般的な材料では行われてはいません
品質の管理と保証の為に
受けるための物であり
公共工事や補助金の為に
行われることがほとんど
今回この県産材補助金で
JAS材の加算要項が入ったのは
品質確保とJAS材の認知の為だとか
そして誰もが気になっているその金額
JAS材での加算が
10,000円/m3
検査料金が
15,000円/m3
という事で赤字です
住宅で使う人はいませんね
どうしてもJAS認定を
取らなければならない
公共工事の為にあるような
加算項目ですね
完全に税金の使い道間違えてます
ちなみに補足のお話ですが
当社が構造計算を行っている
県産木材は検査を行っていないので
無等級材となり
その木材強度は7000N/mm3
という強度で計算されるのですが
今回、目の前で強度試験を
見させて頂きましたがその強度は
9,000N/mm3以上のものしか
ありませんでした
ちょっと分かりずらいとは思いますが
計算以上の強度が
出ているのが当たり前で
とても安全側の材料を出して貰っている
工場長は力強く言われました
うちから出る材料は
これ以下の品質のものは出さないと
こだわりと責任
この人に頼みたいと思える人でした
どこかの誰かからやってくる木ではなく
地元の人がこだわって出している
地域の木材
どこにも人がいて
色々な人の力で
家創りは成り立っています
自信を持って届けられた材料で
安心して暮らせる家づくりをしましょう
それではまた次回(^^)
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