皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)
本日は日曜日で
HPの週一ブログの日
壁の中で起きていること
について書いた記事を
メルマガでも配信させていただきます
最近夜が涼しくなったので
エアコンを切り
窓を開けて寝ていたのですが
昨日は異常に暑くて
朝まで寝苦しい時間を
過ごしてしまいました
涼しい風が入ってこないなと
感じていましたが
24時の時点で外気は28℃87%
明日でもう9月ですが
まだまだ暑い日が続きそうです
さてそんな本日は
壁の中で起きていること
というお話
断熱性能の高い家を建てても
なんだか冬は寒い
夏は蒸し暑い
そんな声を耳にすることがあります
その原因の多くは
実は結露と湿気にあります
断熱材そのものの性能は
カタログ通りでも
湿気を吸ってしまえば
性能は半減どころか
まったく機能しなくなる
こともあります
家づくりでは
断熱と同じくらい
湿気対策が重要なのです
梅雨時期や夏場に
起こりやすいのが床下結露
地面から上がってくる湿気と
冷たい床下空気がぶつかると
まるでコップの表面に水滴がつくように
土台や大引きに結露が発生します
これを放置すると木材が腐り
シロアリを呼び込み
建物の寿命を縮めてしまいます
床下換気口をつければ安心
そう思うかもしれませんが
湿気の多い空気を
そのまま取り入れると
逆効果になることもあります
基礎断熱か床断熱か
どちらの工法を選ぶにしても
湿気コントロールは欠かせません
さらにやっかいなのが
壁の中で起こる結露です
見えない場所で進行するため
住んでいる人は
気づきにくいのです
冬場に室内の暖かい空気が
壁の中に入り込み
外気で冷やされると
水滴になります
水分を吸った断熱材は
一気に性能を失い
カビや木材の劣化を
引き起こします
しかも壁の中で
カビが繁殖しても
外からは見えません
健康被害が出て
初めて気づくこともあります
だからこそ
防湿層や気密施工は
見えないけれど
大切な役割を果たします
結露には
冬型と夏型があります
冬型は室内の暖かい空気が
冷やされて起こるもの
夏型は外の湿った空気が
壁内に入り込み
室内側で冷やされて
発生するものです
つまり結露は冬だけでなく
夏にも起こるのです
四季を通して対策を
考えなければなりません
断熱材は乾いていてこそ
力を発揮します
濡れた布団が
暖かくないのと同じで
湿った断熱材は
断熱どころか
冷えやカビの原因に
なってしまいます
だからこそ大切なのは
適切な気密施工と
正しい換気計画
防湿層の設置や
通気層による排湿など
総合的な湿気対策です
断熱性能は
数値で比較できますが
湿気対策は施工精度や
設計の思想に左右されます
家を長持ちさせるのは
高性能な断熱材そのものではなく
それを湿気から守る仕組みです
断熱性能を殺すのは湿気
逆に言えば湿気を制すれば
断熱性能は長く生き続けます
そして何より大切なのは
その湿気対策がすべて
「目に見えなくなる部分」
で行われるということです
完成してからは
隠れてしまう場所だからこそ
設計の段階で丁寧に計算し
施工の段階で正しく仕上げる
ことが欠かせません
見えない部分に
どれだけ誠実に手をかけるか
それこそが家の寿命を
決めると言っても
過言ではないのです
それではまた次回(^^)
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