皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)
2日間の広島出張を終えて
無事に帰ってきました
多方面に渡り学びを得た2日間
しっかり復習して
ブラッシュアップしていこうと思います
今の現場にも取り入れたい
事もあったので早めにまとめないとww
しかし晴れの広島と
雪の島根
陰と陽でここまで違うかww
さて本日は基礎の人通口について
その役割と重要性について
お話しさせて頂きます
家づくりを考える際に
住まい手が住宅の基礎部分について
意識する機会は少ないかもしれません
ですが基礎は建物を支える
重要な部分でありその中で
「人通口(じんつうこう)」は
意外と見逃せない
ポイントの一つとなります
それではまず人通口とは?
写真
人通口とは住宅の基礎部分に
設けられる開口部のこと
主に床下空間の点検や
メンテナンスのために人が
通れるように設置されます
基礎のコンクリート部分に
適切なサイズの開口を設けることで
床下の換気や点検がしやすくなります
住宅の床下には
給排水管や電気配線
基礎の構造体が配置されています
人通口がなければ
定期的な点検や修理の際に
作業員が床下へスムーズに入ることが
できないのです
それと湿気がこもりやすい床下では
適切な換気が必要
人通口を設けることで
床下の空気が循環しやすくなり
カビの発生を防ぐ効果もある
当社のように
床下エアコンを使う場合には
空気の流れを考えた適切な設置を
行うことが効果と効率を上げる
重要な空調設計ポイントにもなります
ここで設計段階での
重要なポイントなのですが
基礎の立ち上がり部分に
設置される人通口は
どこでも好きな所に設置しても
良いというわけではありません
基礎部分に開口を設けることで
強度が低下しないよう
適切な補強がとても重要になります
基礎内周部には
立上りと基礎梁の2種類があり
立上りは建物を支えていない
基礎梁は建物を支えている
このように役割が分かれています
という事は建物を支えている
基礎梁に簡易き人通口をつけた場合
建物の重さを基礎で
支えられなくなる可能性があるという事
言ってみれば屋根や床を支える
木の構造材である梁を途中で切欠くのと
同じ行為になるという事です
毎度の話になりますが
ここでいう補強設計を計算に基づいて
行っているのは許容応力度計算だけ
建築基準法でも
長期優良住宅の品格法でも
検討は行わない
基本的には補強筋を入れて終わり
こういう専門的な話は
住まい手が聞いても
いまいちピンとこない話かもしれません
だからと言ってプロだから
必ずやっている話でもないのです
曲げ応力の小さい位置に設計し
補強筋を入れた上で
計算に基づいて鉄筋量を増やしたり
地中梁を作ったりするのが
本当の基礎設計です
床下点検やメンテナンスのために
欠かせない要素であり
空調や床下換気にも
大きな役割を果たす人通口
安心して暮らしていけるよう
基礎部分にもしっかり目を向けている
実務者に依頼して
大きな地震や繰り返し地震にも
しっかり耐える
計算根拠に基づいてるなんて当たり前
そんな家創りをしましょう
それではまた次回(^^)
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