こんばんは菊池組・キクチです。
すみません。
1ヶ月ぶりのメルマガになります。
鈍いペースになると思いますが、情報をお届けします。
さて、
断熱の現場吹付ウレタンの材料が入らなくて大変だ!と聞いていたのが、昨年後半の話。
私達の場合は断熱補修、気密補修、穴埋め以外でウレタンを吹く事がないので直接関係はなかったのですが、
今度はウレタン断熱パネルを用いる、スーパーウォール工法(SW工法)がパネルの受注を停止したという情報が。
今後、同じようなウレタン断熱パネル工法にも影響が及ぶ可能性がありますので、採用を検討されている方はご確認ください。
そして、ウレタン断熱パネルが受注停止したとしても私達には直接関係ないのですが、当然そうなるとそれらを採用する会社が他の断熱材へシフトする事により、他の断熱材も入手が難しくなるとか、価格が高騰する事になるかもしれません。
そうでなくても、私達が外壁の充填部分に使っている高性能28Kのグラスウールも今後、2割値上という知らせ。
この状況なので先回って早めに仕入れをしている物や、やむをえず在庫として抱えている物ばかりで倉庫もいっぱいいっぱいです。
とは言っても、買えるだけマシ。木材でも合板でも電気設備系材料でも、平時より高かったとしても、手に入るなら買う。
今のところ、弊社としては、利益を削る形で、契約済のお施主様には一切の不要負担増がないようにしています。
なかなか手に入らないものも、時間が掛かる(しかも納期も見えない)ようなものもいっぱいありますね。
物が無いという影響は、弊社は全国の中では軽い方なのかもしれません。
他地域の仲間からはかなり大変な話が聞こえて来ます。
そんな中、弊社の社員大工がまた1人辞めてしまいました。
少し前から本人から意向を聞いており、会社としても先々の予定がいっぱいいっぱいなので何とかお願いしていましたが、結局、今週退社となりました。
この半年間で社員の大工さんが辞めるのは2人目です。
私達の家づくりは、大工さん対しても一般的な住宅よりは難しい事を求めているとは思います。
かなり面倒な事ばかりお願いするし、他社を経験された職人さんからすると「何のためにここまでしなきゃいけないんだ」という作業ばかりです。
見える部分においても、見えなくなる部分においても。
その代わり、一般的な住宅よりもやりがいや達成感はあるはず。
でも、そのぶん誰でも務まるというわけではなく、
とても難しいところです。
それがあるからという訳でもないですが、私としても少しでも現場を進めたいため、先週末、慣れない天井裏に潜っての現場作業でアバラを痛めてしまいました。
病院に行く時間もないし、行くつもりもないのですが過去にアバラにヒビが入った時の感じに似ていますので、
もしかしたらそうなのかもしれません。とりあえず湿布で対処していますので、私と会われる方はクサいと思います。申し訳ないです。
弊社の今後の予定。
昨年の春ごろから新規の受注も相談も停止していますが、私自身、昼間は現場に出る事が多いという事もあり、引き続き停止していきます。
着工中の方や設計中の方、既に予約済の方のために時間を使いたいので、ご了承ください。
今後、再開したとしても2024年度以降は受ける棟数を減らしていきたいと考えています。
2022~2023年度の設計・施工予定で予約されている方でも、もしキャンセルされたいという意向があれば、お受けいたします。
これまでも、どうしても菊池組に頼みたい、そのためなら待っても構わないと言ってくださる方の家づくりのみ、お手伝いをして参りました。
賛否はあるかもしれませんが、家づくり依頼の意向をたくさん頂くのに対して、私達が実際にお手伝いできる棟数はほんの僅かであるため、
「人員を増やすなどして、こなせる棟数を増やす」でもなく、
「工事費をもっと高くして、依頼のハードルを上げて受注量を調整する」のでもなく、
いかに私達と一緒に家づくりをしたいと思ってくれているか。そして私達自身が心から家づくりをお手伝いをしたいと思えるプロジェクトなのか。
それを基準にして、とにかく精一杯に仕事をしてきました。
今後は棟数をしぼり、今まで以上に、より弊社を必要としてくださる方のお手伝いをしていきたく、よろしくお願い致します。
追伸
祖母の葬儀に際しては皆様に丁重なご弔意とご厚志を賜り、誠にありがたく厚くお礼申し上げます。
私が中学時代、新聞配達のアルバイトをしている時、廊下に置いた缶飲料が凍るほど寒い寒い実家で、祖母は私より早く起きて薪ストーブに火をつけてくれていました。
今日のような寒くて雪が降り積もる冬の早朝のこと。
時間になっても起きて来ない私を起こしに来た祖母が階段を踏み外し、手首を骨折させてしまった事、最期まで謝る事が出来なかった事を思い出し、後悔しています。
今まで痛み続けていたのも知っていたのに。
謝るチャンスなんていつでもあったのに。
当時、親にも誰にも頼りたくないとアルバイトを始めたつもりですが、結局、誰かに頼らずには生きていけないんだという事、この出来事でよく分かりました。
祖母に対しての後悔は他にもたくさんあるはずですが、
暗闇の中、雪がぼたぼた降り積もる冬の早朝という、このメルマガを書いている状況、
アバラを痛めている事、
そして辞めてしまった大工さんの事などを考えていたり…
それらが、こんな事を思い出させたのかもしれません。
1人では建物をつくる事ができません。
たくさんの職人さん、専門工事や材料などの協力会社、
そしてお施主さんの力なしでは、
何にもできません。
そして、本などの出版物や高め合う仲間、読者やフォロワーの皆様からの協力や情報がなければ私はただの田舎のラーメン好きなだけの小さな工務店です。
引き続き宜しくお願い致します。
↓青森むつパッシブハウス(申請予定)は完成が近づいてきました。
https://my164p.com/l/m/VnwAt4PZOBPEJk
続きを読むには会員登録が必要です。