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株式会社 勝部建築

【その相当ほんとに大丈夫?】

皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)

当社も明日から連休
社員たちはいろいろ計画してました
ゆっくり休んでもらいたいですね
うちは長男が帰省するので
久しぶりに一緒に
ロードバイク乗りたいなと思ってます

さてそんな本日は
その相当ほんとに大丈夫?
というお話
先日久しぶりに
目にした言葉があります 
それは「耐震等級3相当」 

新築でこの言葉を
使う会社がまだあるんだと 
少しだけ残念な気持ちに 
なりました

「相当」って便利な言葉です
どこか本物っぽく聞こえますし
否定しにくい雰囲気があります

でも新築住宅において
この言葉を安易に使うのは
プロとしてどうかなと思います

この耐震等級3相当という言葉
それは等級1に対して
等級3の建物は1.5倍の強度があり
その部分を壁の量に換算して
壁量が等級1の1.5倍の建物の
事を指しています

うちは耐力壁を 
1.5倍入れてるから安全です 
といっているイメージ 

でも耐力壁の量が多いからといって 
それだけで「安全」と
言いきれるほど
構造は単純なものではありません

耐力壁を増やすというのは
車に強力なブレーキをつける 
ようなイメージです

でもそのブレーキの力を
きちんと地面に伝えるためには
タイヤの性能や
路面との接地も重要です

どれだけ良いブレーキを付けても
タイヤが滑っていては
うまく止まれませんよね

同じように
耐力壁だけ強くしても 
そこに地震の力を
流していく床や屋根の構造が
しっかりしていないと
壁の力は発揮されませんし

強くなった壁から基礎に
地震力が流れた時に
土台や基礎が耐えられなかったら
元も子もありません

基準法にある壁量計算では
水平構面や基礎
土台の検定はしないので
力の流れ方を考えずに
設計が進んでしまう

特に屋根面や
吹抜けの多いプランでは
耐力壁が機能しない
ことなんて沢山あります 

耐震等級3相当という 
都合のいい言葉で
ごまかすような設計は
ありえないかなと

新築の場合は 
一からすべてを 
自分たちで設計・構築できる
数少ないチャンス

だからこそ
ちゃんと構造計算をして
根拠ある設計で耐震等級3を
目指すのは当たり前のこと

「相当」ではなく
「本物」でつくること

それが住む人に対する責任であり 
これからの未来を守る
住まいづくりだと考えています

せっかく建てるなら
次の世代にも
「この家でよかった」
と思ってもらえる家を

そのためには最初にしっかり
構造と向き合うことが大切です

安心がちゃんと積み重なった家は
時間とともに価値を増していきます

今だけよければいいではなく
未来にも誇れる一棟を
目指していきましょう

それではまた次回(^^)

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