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ハンドワークハウス (株式会社 田村建設)

「お互い様」、ですよね

こんばんは。
HAND-WORK HOUSE
田村建設の田村です。

昨日は新規の建替えのお客様のところへ
現地調査に行ってまいりました。

旗竿のような
ちょっと入ったところですが、
敷地の向こうには小学校の緑が
広がるなかなか素敵な敷地です。

子どもたちの声の聞こえる
気持ち良い家になりそうです。

しかし、ひとつ気になるところが。

南西側に3階建てと思えるような
片流れのお家が立っているのです。

↓こんな感じです
https://hand-workhouse.com/l/m/iiotGCLqMRQ1q2

太陽高度のアプリで確認しましたが、
この建物が邪魔をして
冬場には午後ほとんど
直射光が入りそうにありません。

なんとか明るい家になるよう
工夫をしなければなりません。
設計者としての技量が
試されそうで、
気を引き締めております。

この隣の建物、
建売らしき
新しい建物なのですが、
ただでさえ背が高いうえに、
流行りの片流れデザインを優先して、
まったく周りの環境を
配慮していないように思えます。

特に今回のお客様は
長くこの地に住んできた方なので
建て替えに際しても
隣の方が陰になったり、
周りの方に迷惑にならないように
と考えてらっしゃいます。

家を建てるということは、
その場所に長く住むということ。
それはその地に住んでいる
地域の方々と一緒に暮らすという
ことです。

新しく越してくる立場で、
周りの方と面識がなかったとしても
出来る限りの配慮を
盛り込むべきだったと思います。

ただでさえ、工事の際には
大型車の出入りや工事の音で
少なからず周りの方にご迷惑を
かけています。

それでも「お互い様」という言葉をいただいて、
作業をさせて頂くのですから、

計画する側も「お互い様」を
考えるのが当然のことだと思います。

もし今回の建物が、
片流れの屋根でなく、
切り妻の屋根であれば、
冬にも2Fには
直射光をとりいれられた
はずなのです。

設計者に求められる、
「周囲の環境を読み込む」、
という技術は、
家に取り込むものを
見つけることだけでなく、
周囲に配慮するべきことを
見つけることも含まれていると
思います。

「お互い様」の設計は、
その土地での長い暮らしの中で
周りともよい関係を築いていく
その第一歩だと思います。

自分のことだけ考えるのではなく、
家の周りに木や花を植えたりして、
周りの方にも楽しんでもらえたら、
もっともっと良い関係を気付けそうですよね。

「お互い様」の精神、
大切にいたしましょう。

それでは、楽しい家づくりを!

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