会員登録・ログイン パートナー企業申請
ロゴ
ハンドワークハウス (株式会社 田村建設)

 「灯りと照明」

こんばんは。
HAND-WORK HOUSE
田村建設の田村です。

音戸の現場もようやく足場が外れ、
外構工事が始まりました。
まだ時間がかかりますが、
街と共有する緑のお庭が生まれます。
来月見ていただける機会が
できればいいなと思っております。

さて、先日のインスタライブで
「照明」についてお話をしました。
長い夜の時間を過ごすには
照明は欠かせない住宅設備ですよね。
ですが、その照らし方や
光の強さによって、空間の雰囲気は
まったく変わったものになってしまいます。

住まいに適した照明とは
どんなものでしょうか?

大事なのは
「夜は昼にはならない」ということ。

これは先日東京・大阪でひらかれた
北欧の灯り展という展覧会で
書かれていた言葉ですが、
住まいの灯りの考え方は
この言葉に集約されているように思います。

夜の時間に昼と同じように
活動することを求めると、
煌々と明るい照明が必要になります。
戦後から現代へ続く住まいの照明は、
天井に丸いシーリングライトをつけて、
部屋中をしっかり明るくするというもの。
これは高度成長期からの
夜も昼と同じように活動できるようにという
「24時間働けますか」的な
考えによるものだと思います。

これでは休まる場所がないですよね。
オフィスにはこのような照明が
必要かもしれませんが、
住まいは家族とゆったりと過ごし、
一日の疲れをいやす場所。
そう考えると、照明にも
落ち着いた雰囲気を醸し出す役割を
担ってもらいたいものです。

そのためには、
家中を煌々と明るくするのではなく、
ご飯を食べる、作業をする、くつろぐなど
それぞれの用途に合った
明るさや照らし方をひとつひとつ
当てはめていくことが必要です。

「欲しいのは光であって、照明器具ではない」
というのは建築家・吉村順三さんの言葉。
照明器具は主役ではなく、
あくまで人の活動をささえるため、
光を届けるための道具。
変に目立つ器具ではなく、
シンプルなものを選んでいくと、
落ち着いた雰囲気が生まれます。

人は自然と一緒に暮らすもの。
春の芽吹きや夏の緑、、、
四季を感じることを
大切にするのと同じように、
一日の自然の変化も
大切にするのはどうでしょうか。

「夜は昼にはならない」。
昼には昼だからできる楽しみ方を、
夜には夜だからできる楽しみ方を。

夜は暗いからこそ、
小さな灯りに人が集まります。
キャンプの時に、
ランタンの灯りにみんなが集まって
ご飯を食べたり、トランプをしたり、
そんな経験はないでしょうか。

お家でも、お昼はみんな出かけたりで、
夜の方が灯りを中心にみんなが集まり、
会話が生まれるように思います。

煌々とした、まぶしいような部屋ではなく、
落ち着いた、程よい明るさ(暗さ)の空間が
家族の親密さを高めてくれ、
そんな時間が生まれるのだと思います。

「照明計画」、落ち着いた心地よい
家づくりのためにはとっても大切ですね。
まだまだポイントはたくさんありますが、
それはまたの機会にお伝えできればと思います。

それでは楽しい家づくりを!

続きを読むには会員登録が必要です。

無料会員登録で、限定コンテンツ読み放題!