こんばんは菊池組・キクチです。
昨冬から続き5月下旬くらいには治っていた肩コリですが、9月から再発しています。
暖房が必要な時期と肩コリの時期がピッタリ一致しています。
暖かい家に住めたら肩コリも止まる事を期待していますが、私は事務所が寒いのでどうなるのでしょう。。寒いというのは暖房していなくて寒いのではなく、頭がのぼせる室温を上げても足元が寒く不快のです。
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さて、家づくりでよくある勘違い。
半年以上前にも書いた内容ですが
家づくりの担当、1級建築士の方がいいのか。
1級建築士の方が安心?
1級建築士の方が能力が高い?
一般的な戸建住宅についての設計、工事監理は2級建築士でも法律上全く問題ありませんし、150㎡を超えない木造であれば、木造建築士でも問題ありません。
1級の方が2級よりも住宅に関する知識が深い……
という事は一切ありません。
私自信は2級建築士も1級建築士も両方取得しましたが、戸建住宅に関する知識を試験でより多く問われるのは1級よりも2級の試験の方でした。
一次の学科試験もそうですし、二次試験の設計製図の課題については、
2級建築士は2階建の木造戸建住宅か、同規模の鉄筋コンクリートで用途はだいたい専用住宅か、併用住宅という所。
1級建築士の二次試験の場合では、基本的に鉄筋コンクリート造で2000㎡~7000㎡程度の商業施設か公共施設、住宅の場合はマンションのような集合住宅が課題として出されてます。
そして、どちらも
試験に合格したからといって、良い建築物を設計・工事監理できるというお墨付きが与えられたわけではないのです。
良い建物をつくるための勉強でなく、試験に合格するための勉強をして、合格します。
ですから、良い建物をつくるための勉強というのは試験とは別に、自分でやらないといけないのです。
日本中の素晴らしい住宅をつくっている方々と交流の機会をいただいていますが、
その人が1級か2級かなんてあまり知らないし、いちいち気にしていない。
工務店は2級建築士が多いですし、素晴らしい設計をされている住宅建築家で実は2級建築士だったなんて事もあります。
反対に1級でも本当にヒドい設計をする人や、知識が浅い人が世の中にはたくさんいる事も
知っています。
・住まい手自身よりも深い知識を持って、住まい手の未来や幸せについて、考えようとしているか
・周辺環境、地域環境に対して思いやりがあるか
・建物を通じて社会全体に良い影響を与えようとしているか
こういう根っこの部分がしっかりしていなければ、建築士の資格がどうとか以前に、そもそも建物を設計する資格など無いと私は考えます。
あらゆる資格を大きく分類すると
●資格が無ければその呼称を用いる事ができない「名称独占資格」
●資格が無ければその業務を行う事ができない「業務独占資格」
上記2つに大別されますが、
業務独占資格の中でも、「業務として」だけでなく、
資格が無ければ行為そのものを行う事ができない「行為独占資格」があります。
行為独占資格とは
・建築士
・薬剤師
・運転免許
税の確定申告や、登記の申請、裁判での弁護や、医療行為は資格がなくても、自分自身に対してなら行う事ができる。
でも医薬品の調剤は、無資格では自分のためにでも行う事はできない。
また、公道の自動車の運転は、自分の車で自分だけが乗るのでも運転免許が必要です。
それと同様、
設計は誰に迷惑を掛けない自分自身の住宅だとしても規模に応じた建築士の資格が必要です。
※上記の資格の話には全て例外があります。
1級建築士は資格の上では全ての規模、用途の建物を設計できるので、
ちょうど、有名なこの方のような。(Google driveの画像が開きます)
https://my164p.com/l/m/9lfOyGD2FgYvKa
でも、大型とか大型二種、けん引とかけん引二種、大特とか大特二種など…これを扱う必要がある人は少ない。
戸建住宅はほとんどの場合普通自動車のような範囲ですから
「こっちは2級建築士であっちは1級建築士だからあっちの会社にしようかな」っていうのは、
小型タクシーに乗るのに、大型2種免許持ってる方が安心というのと同じ?
1級建築士は一流で、
2級建築士は二流なのではなく、
運転できる車のサイズや種類が決められているだけ。
普通乗用車を最高に上手に安全に、乗り心地よく運転する超一流のドライバーを探しているなら、大特の免許はあっても無くても関係ないです。
ではでは。
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